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ISO(国際標準化機構)における室内の快適条件

ISO(国際標準化機構)では、「冬期の快適条件」を以下の6つでしめしています。

これは、秋田県も含めて、冬期間における住まいの「室内の快適な条件」とはどのようなことを基準とするのかを、具体的に国際的な基準としてあらわしているものになります。

高断熱・高気密住宅、オール電化住宅等、さまざまな住まいが数多く存在いたしますが、ぜひ皆さまにも参考にしていただきたいと思います。

冬期の快適条件/ISO7730(寒さを感じない室内条件)

効果温度は 22±2℃
頭部と足下の温度差は 3℃以下
床表面温度は 26℃以下(部屋の周囲は29℃を許容できる)
平均気流速度は 0.15m/s以下
冷壁面(ガラス面など)と放射温度の温度差は 10℃以下
天井加熱面の表面は +5℃以下

効果温度とは

通常、室内におかれた温度計で測定される温度は、空気自体の温度です。 効果温度とは、この空気の温度と放射温度(外壁や天井、床、窓などの表面温度)の平均を示しています。例えば、空気温度が22℃、壁などの周壁表面温度が12℃であれば、効果温度は、(22+12℃)÷2=17℃となり、これを体感温度ということもあります。

また、周囲の表面温度は壁体の断熱性により決まり、断熱性が上がれば上がるほど空気温度に近くなります。

 

気流速度について

人間は自分の体温によって生じる肌表面の上昇気流が断熱層となり、体からの放熱を抑えています。 ところが、風速0.15m/sを超える気流があると、その断熱層が壊れ、それなりの室内温度であっても寒さを感じててしまいます。

足利建築が施工いたします「エコエネの住まい」では、隙間風を限りなくゼロに近づけるために気密性能レベル C値=0.3c㎡/㎡以下を基準としています(足利建築においてはC値=0.1c㎡/㎡を目標基準としております)。 また、気密性能レベルを上記の値以下に保つことにより、機械換気(24時間換気システム)においても、建築基準法をクリアするためにただ付けているだけの換気ではなく、きちんと気密性能レベルと合わせて計画を行い、現場での実測(換気風量の計量・調整)する計画計量換気システムを採用することで 室内での気流を感じません。

また、コールドドラフトなどによるわずかな気流等を抑える為にも オール樹脂製サッシ・Low-Eペアガラス(A12)を標準としております。

 

天井加熱面について

天井加熱面とは、日本では一般的ではありませんが、天井で暖房を行った場合のその表面温度を意味しています。 ですから、「天井加熱面の表面温度は+5℃以下」とは、天井における暖房面と非暖房面の温度差が5℃以下という意味になります。

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